がんのオリゴメタ説(2)

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「私のがんもオリゴメタ転移型かもしれない」と考えられるとき、どうすればよいでしょうか?

岡田医師の勤める放医研病院でセカンドオピニオンをお願いするという方法もありますね。放医研病院は重粒子線治療だけでなく、一般の放射線治療、小線源治療にも対応しています。

次にはオリゴメタ説に関心を持っている医者や病院(その多くは放射線治療)を探してみることです。主治医の先生に相談する。あるいはネットで調べて自分の足で探す。この「自分の足で」が大切です。ネットで調べても、実際に自分で電話してみる、足を使って確実な情報を入手することが必要です。

以下は私が検索して、ここならと思われるものです。大阪ですが、

オリゴメタ(Oligometastases:少数転移)の治療
医療法人新明会 都島放射線科クリニック 副院長 呉 隆進

現在のがん治療は、科学的な根拠に基づき根治を目指した初期治療や、終末期の患者さんへの対症的な緩和ケアにより、至適な医療が受けられる環境が整備されつつあります。しかし、その中間に位置する再発がんに対する放射線治療の役割は旧態依然としており、まだまだ積極的な発展が見られない状況です。

大腸・直腸がんの肝転移に対する手術の有用性については、多数の報告があります。最近では転移巣に対する手術適応の拡大などが徐々に浸透し、再発がん(転移)に対する臨床が少しずつ変貌しつつあります。放射線治療においても例外ではなく、近年急速に進化している高精度な放射線治療により、以前は照射適応外であった症例に対しても治療可能となってきました。しかし、現状はステージⅣという枠組みの中に入れられ、放射線治療のような局所治療は意味がない(生存期間が延びるという科学的根拠がない)ということで、漫然と化学療法だけに頼った治療が標準治療として行われています。

以上述べてきましたように、長期生存を目指せる条件を備えたオリゴメタであれば、潜在的な大きさの転移巣に対しては、全身療法として化学療法や分子標的療法の効果を期待し、化学療法などでは制御できない画像上明らかな転移巣に対しては、局所療法として放射線治療を補助的に施行する価値は十分にあると考えられ、当院では適応となる患者さんを積極的に受け入れています。
今後、科学的な根拠を示すには臨床データの集積が必要となりますが、まだまだがん治療医の間でもオリゴメタに対する認識は高いとは言えず、きちんと検査され当院へ紹介される患者さんは非常に少ない状況です。

オリゴメタ転移型には重粒子線が有効ですが、自費診療になると数百万円の医療費を負担しなければなりません。しかし、サイバーナイフやIMRT(強度変調放射線治療)などの定位放射線治療でも同等の効果が見込まれると考えられます。

このまま死んでる場合じゃない!』に登場する患者の善本さんも、岡田医師からはIMRTを勧められてのですが、先方の病院が「できません」となって、しかたなく重粒子線治療を選択したのでした。

サイバーナイフはほとんどのがんに保険適用となっているので、導入する民間の医療機関がどんどん増えていますから、東京や大阪でなくても治療の敷居は高くないと思われます。しかし、機器は導入しても使う技術者が経験を積んでいるか、医師がオリゴメタ説を理解して適格な放射線治療計画を立てることができるのかどうかは、わかりません。ここでも「自分の足で」情報を集めることが重要ですね。

IMRT(強度変調放射線治療)は、前立腺がんと頭頸部がんだけが対象でしたが、平成28年度の診療報酬改定で、限局性(散らばっていない)の固形悪性腫瘍が対象となり、ほとんどのがんについて適用となりました。

Ⅳ期の患者でも長期生存を目指せるオリゴメタ説に対する放射線治療や手術への認識は、患者のみならず医師でも認識度は非常に低いが、オリゴメタ説に対する認識を深めた治療を積極的に受け入れてくれるクリニックもポツポツ存在します。

しかし、緻密な臨床データーの解析が個々の患者に対して必要となるので、くれぐれも胡散臭いところは排除し、注意する必要があります。大病院でも主治医によっては、患者の可能性を的確に判断し、このような医療機関へ紹介されるケースもあるようですので、主治医との良好な信頼関係を築いているかどうかが鍵となるでしょう。


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