デザイナーズフーズ:がん患者が摂りたい野菜

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がん患者が日常的に摂りたい野菜です。

1990年代、アメリカ国立がん研究所 (NCI) は、2000万ドルの予算でがんを予防するためにデザイナーフーズ計画 (designer foods project) を立ち上げました。フィトケミカルを特定して加工食品に加える目的で開始された計画です。

デザイナーフーズ計画では、がん予防に有効性のあると考えられる野菜類が40種類ほど公開されました。

ニンニク

にんにくは、デザイナーフーズ計画のピラミッドの頂点として最もがん予防に効果がある食品群に分類されています。にんにくに独特の匂いの元である硫酸アリルという成分が含まれており、抗酸化作用や抗炎症作用を介してがんを抑えると考えられています。 硫酸アリルは大腸がん細胞の増殖を抑え、腸がんの発がんを予防することが示されています。また、ガンマデルタT細胞、NK細胞の活性が増加し、かぜやインフルエンザの症状や罹患日数の減少が認められています。

にんにくを切ったり、すりおろすと、硫酸アリルがアリチアミンに変化し、ガンを予防します。また、にんにくに含まれるミネラルのセレンは、ガン原因のひとつでもある過酸化脂質を分解する酵素になります。

キャベツ

にんにくに次いで、がん予防効果があるといわれているキャベツには、グルコシノレートから分解されて作られる生理活性物質であるイソチオシアネート(強いがん抑制効果)とインドール3カルビノールに、ペルオキシダーゼ(発がん物質を抑制)という酵素やビタミンC、ビタミンUが豊富に含まれています。

キャベツに限らず、アブラナ科の野菜にはがん予防効果があります。 アブラナ科の野菜を食べることにより、食道がん、胃がん、大腸がん、乳がん、腎臓がんなどのリスクが約20~30%も低下することが明らかとなっています。

肺がんや膀胱がんの予防にも有効といわれています。また、胃潰瘍を予防することで有名です。

ブロッコリー

ブロッコリーに含まれているスルフォラファンは、イオウ化合物の一種で、強力な解毒作用と抗酸化作用があり、肺がんをはじめとした種々のがんに対する予防効果があることが分かっています。動物実験により、肺がん、乳がん、膵臓がんなどの増殖を抑制することが示されています。

注目すべきは、スルフォラファンは、抗がん剤が効きにくい「がん幹細胞」にも効果があることによって、トリプルネガティブ乳がんに対する抗がん剤治療の効果を高めるという報告があります

最近では、ブロッコリースプラウト(ブロッコリーの新芽)がスーパーなどに出回っていますが、これにはブロッコリーの20倍ものスルフォラファンが含まれています。他にも、カロテン、ビタミンB群、ビタミンC、E、鉄、葉酸なども含まれています。

にんじん

にんじんはβカロテンが豊富に含まれています。βカロテンは体内でビタミンAに変化し、免疫カを高めます。肺がんや胃がんを予防する効果が高いとされています。

乳がんの治療後の患者さんを対象とした臨床試験では、毎日の新鮮なにんじんジュースは、血中のカロテノイドを増加させ、酸化ストレスを減らすのに有効であったと報告されています。ニンジンジュースはゲルソン療法で有名になっていますが(賛否両論です)、ゲルソン療法そのものは抗がん剤が使われるようになる以前の療法です。にんじんジュースの抗がん作用にも、一定のエビデンスはありますが、ニンジンには野菜のなかでは一番糖質が多い食材です。消化器系のがん、膵臓がんなどの患者は注意が必要です。


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