星野元監督の膵臓がんは、光免疫療法なら助かった

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星野仙一さん、膵臓がんだった

プロ野球・楽天イーグルスの元監督で同球団副会長の星野仙一さんが1月4日、70歳で死去した。楽天球団の発表によると、2016年7月にすい臓がんであることが判明し、12月末より病状が悪化したという。

「がんの王様」と言われる膵臓がんは、発見されたときは多くが手術不能です。約2割の患者が手術できますが、術後に再発・転移する方が8割以上と、難治がんの一つです。

楽天の三木谷会長は、父である三木谷良一神戸大学名誉教授を膵臓がんで亡くしています。それに続いて、今回の星野元監督です。暗澹たる気持ちに違いありません。

光免疫療法なら膵臓がんも治る

楽天は、アメリカ国立がん研究所(NCI)・国立衛生研究所(NIH)主任研究員の小林久隆氏が開発中の「光免疫療法」の商業化を進めている米ベンチャー企業、アスピリアン・セラピューティクス(カリフォルニア州)に2割超出資して持ち分法適用会社とするなど、普及の後押しをしております。

アメリカでは頭頸部がんに対する臨床試験が始まっており、日本でも国立がん研究センター東病院を中心に、今年春にも臨床試験が始まるとされています。

「光免疫療法(NIR-PIT)」の「免疫」というのは、この治療法によって、がん細胞は「免疫原性細胞死(免疫を誘導する細胞死)」という死に方をします。がん細胞の残骸による信号が樹状細胞が活性化してT細胞にがん細胞を攻撃するように指令を出します。そして、がん細胞が免疫から逃れるのに利用している制御性T細胞は2割まで減少し、がん細胞の敵であるNK細胞の9割が目ざめて活性化されます。こうした免疫細胞の働きによって、原発がんだけではなく、遠隔転移したがんも消失することができるのです。

膵臓がんが「がんの王様」と言われるのは、ステージⅠの早期に発見されたとしても、高い確率で遠隔転移するからです。しかし、光免疫療法なら、遠隔転移したがん細胞も破壊することができます。膵臓がん患者にとっては救世主となる可能性を秘めているのです。

星野元監督のような悲劇を一人でもなくするために、光免疫療法を膵臓がんで使えるようにするためにも、膵臓がんでの臨床試験を優先的に開始して欲しいものです。


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