光免疫療法-頭頸部がん以外への臨床試験

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頭頸部扁平上皮がんに対する光免疫療法の治験が国立がん研究センター東病院で始まっていますが、その他のがんに対してはいつ頃になるのか、そうした問い合わせが殺到しているそうです。

この治験は3~6ヵ月で終了し、結果がよければ第2相臨床試験は行わずに国際共同研究で第3相試験に進予定です。

脳腫瘍ードイツ、膵臓がんーオランダで治験

mugendaiのサイトに小林久隆氏のインタビューが載っており、他のがんに対する研究状況が述べられています。

――将来的には、外科手術で取り残したがんも、この治療法を用いて再発を防ぐことを検討されているとのことですが、見通しはいかがですか。

小林 まだ実験中ですが、脳腫瘍についてはドイツのフライブルク大学、ケルン大学と共同研究しています。脳の手術では体の機能を失ったり、人格が変わってしまったりしないように正常な脳神経を残さねばならず、がん細胞と正常細胞が混ざった部分を完全に取り除くことはできません。この治療はこうしたケースで、取り切れなかったがん細胞の除去に最も良く応用できると考えています。

また、すい臓がんについてはオランダのフロニンゲン大学が熱心に取り組んでいます。すい臓がんも手術で取り切れないケースが多いために再発率が30~40%と高いのです。
脳腫瘍もすい臓がんも、手術した個所はがん細胞が露出しているため近赤外線の照射で取り残したがん細胞の処理をしやすく、外科の先生たちが積極的に臨床応用へと研究を進めてくれています。

――先生は「理論的には全身のがんの8~9割はこの治療法でカバーできるはず」と述べておられます。この先、どのようながんを対象にされるのか、今後の展開についてお聞かせください。

小林 現在治験中の抗体を使ってがんの種類を拡大する方向と、別の新たな抗体を使う方向の2本立てで行きたいと考えています。前者のほうで臨床応用を狙っているのは頭頸部がんの他に肺がん、大腸がん、乳がん、すい臓がんなどで、それぞれ治験に向けた検討を始めています。

 

――前回のインタビューでは、脳腫瘍をドイツのフライブルク大学やケルン大学と、すい臓がんをオランダのフローニンゲン大学と共同研究中とのことでしたが、その後の進展はありましたか。

小林 研究は順調に進んでおり、特にオランダは意欲的です。しかし、ヨーロッパでは治験や承認プロセスに各国とEUの2つの基準があり、とても複雑で米国や日本のように治験は進んでいません。

――頭頸部以外のがん種への治験の展開については、どのような見通しをお持ちでしょうか。

土井 小林先生の理論では、がん細胞の表面にEGFRが出ていれば、治療の効果が期待できますので、頭頸部がんの他に食道がん、胃がん、大腸がん、一部のすい臓がんでも、光を当てることができれば、理論上がん細胞を殺すことができます。ただ、その効果が長続きするかどうかはまだ分かっていません。EGFRが出ているがんを殺したら、EGFRが出ていない別のがんが増殖する可能性だってあるかもしれないのです。そうした点も慎重に評価しなければなりません。EGFRを出していない他のがん種に対しては、今とは別の抗体をこれから探して対象を拡大することも今後検討されるでしょう。


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オランダという国は、米国FDAが承認した薬がそのまま使える特別な国なんですね。

 ClinicalTrials.govで[University of Groningen]、[pancreatic cancer]で検索したが、まだ登録されていません。

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