がん患者の6割が何らかの代替医療を試していると言われます。「標準治療だけでは不安だ」「画期的な治療法があるはずだ」との思いでこれらの治療法を採用するのでしょう。

補完代替医療

代替療法には、いろいろな呼び名があります。ここで整理しておきましょう。

補完医療

補完医療とは「私たちが受けている現代西洋医学(通常医療)を補う「補完する」医療」のことです。

代替医療

代替医療とは「現代西洋医学(通常医療)にとって代わる、言葉通り「代替する」医療のことです。

補完代替医療

この二つの医療は、異なるものもありますが、多くは分けることが困難な場合が多く、両者をまとめて補完代替医療といいます。

通常の医療の領域外の治療法で、まだ科学的にその効果が証明されていないものが補完代替医療です。

補完代替医療には次のようなものが含まれます。

  • 精神-身体療法:瞑想・ヨーガ
  • マッサージ・整体
  • 代替医学:アーユルヴェーダ・中国伝統医学
  • エネルギー療法:気功・電磁療法
  • 生物学的療法:サプリメント・ハーブ

統合医療

一方、人間には自然治癒力が備わっており、治療の目標は、この能力を促進し、増幅することであるとの考え方によって、患者はたんなる肉体ではなく、知的で感情的な、またスピリチュアルな存在であり、社会の構成員であるとの「全人的医療」を提唱するのが「統合医療」です。

現代西洋医学に「全人的医療」の視点を加え、補完代替医療に科学的根拠(エビデンス)を求めて、この二つを統合したものが統合医療と言われています。

「統合医療」では、ライフスタイルの重要性を説き、健康か病気かは、遺伝子とライフスタイル(食事・運動・休息と睡眠・ストレス・人間関係の質・職業など)との相互作用で決まるものとされます。